テストに他人の名前を書いた話

「誰にも言えない秘密がある」

人間ならば誰しも そんな秘密の一つや二つ、胸の奥底に抱えていることでしょう。

今回は、恥をしのんで 私のやってしまった黒歴史を「今週のお題」にちなんで告白します。

「今週のお題」とは？

木曜日にリセットだそうで、お題にインスピレーション湧くならば、大喜利感覚で楽しめるのかもしれません。

そして、今週のお題は「テスト」です。

テストに関する思い出は山ほどありますが、中でも忘れられない出来事を、ポチッと書いてみることにしましたよ？

では始めます、今週のお題「テスト」

それは高校に入学直後

どんなに頑張ってドライヤーかけても、片方は外側に

もう片方は内側になびく 緩いながらも頑固なクセ毛に悩んでた頃のお話…

 制服は紺のジャケットにセルリアンブルーのネクタイ、初々しく爽やかですね。

地元の中学じゃ成績悪くありませんでしたが、高校に入るとなんか急に勉強が難しくなって、特に理系科目はちゃんと授業聞かないと全然ついてけなくなって苦労しました。

そんなとまどいの中で 初めてテストがありまして

「む、難しい…」

正直、全然わかりませんでした。

一通りやって、ほとんどわかんないので後半は暇になりました。

そして時間を持て余した私は、とんでもない過ちを犯してしまったのです。

当時読んでたティーン雑誌に、

「テストで好きな人の名前を書くと成績が良くなる」

という、今考えるとありえもしない「おまじない」が書いてあったことを思い出し、試してみたくなってしまったのです。

「バカなの？」

ええ、当時の私はバカだったんですね。

今もあまり変わってないかもしれませんが。

答案の自分の名前を消して、かわりに当時好きだった小川くんの名前を薄く、小さく書いてみました。

実際書いてみると、誰も見てないんだけど何かしらの背徳感というか、なかなか恥ずかしい感じです。

１人でドキドキしながら、消しゴムで消してはもう一回書いてみたりして…

セルフ羞恥プレイを堪能悶絶してたんですけど、

「時間が余った人も最後までちゃんと見直すように」

数学のＩ先生もまた、

 もじゃもじゃとクセ毛の強い方でした。

先生の言葉に「初めてのテストなんだから、もうちょっと頑張ってみようかな…」と思い直した私は

また最初から見直して、間違ったとしてもダメ元で、なるべく空白のないよう…

時間ギリギリまで頑張って解答欄を埋める努力をしたのです。

「ハイ、終了！後ろの人から答案を前に回して」

最後まで頑張ってテストを終えた私は、とても清々しい気分でした。

そう、放課後に

小川くんの名前から自分の名前に書き直すのを忘れたことに気づくまでは…( ꒪⌓︎꒪)

うわっ！えっ！

キャダ？！ どうしよぉぉぉお！！！！！

15歳にして私は、たちまち全身から血の気がひく思いを体感しました。

そして自分の愚かさを呪い、この世からいなくなってしまいたいと強く思いました。

どうしよう どうしよう どうしよう どうしよう…

救心では治せない 激しい動悸息切れめまいに襲われながら、足りない頭で一生懸命考えました。

自分に魔法が使えたら、いや時を戻すことができたらどんなにいいだろうと切望もしました。

でも、どんなに考えたところで

職員室に忍びこみ、こっそり名前を書き換えられる訳もなく

あとはいかに被害を最小限に抑えるか、が焦点になります。

教室でみんなのいる前で「小川◯◯って誰だ？このクラスにいない奴の答案があるぞ」などと発表されることだけは、何としても避けなければいけません。

そんな目に合ったらその場で死ねるし、卒業までつきまとう恥ずかしいレジェンドが生まれてしまいます。

気力を振り絞り職員室に向かったのですが、なかなか入ることができず、コントのよう行ったり来たりを繰り返し、頭を抱えるうら若き私…

それでも最後には勇気を出して、Ｉ先生の元を訪ねましたよ！！

「先生すいません、さっきのテストで名前間違って書いちゃったかもしれないんですけど…」

「あん？どういうこと？」

そらそうですよね。

いくらテストが０点でも、自分の名前を間違える生徒なんてそういないでしょうからね。

「もしかしたら、自分の名前じゃなくて小川って書いたかもしれないんですけど…」

とにかく、書き直させてください！！

ごめんなさいいい！！！

「なんでこんな名前書いたんだ？」

素直に疑問ですよね…

しぶしぶ対応してくれたＩ先生、ありがとうございます。

「◎△＄♪×￥●＆％＃？！」

もう、この時なんて答えたかは全く思い出せません。思い出したくもありません。

恥ずかしくて死にそうだったことしか、もう、もう…

Ｉ先生も、頭のおかしな生徒が入ってきたなと思ったことでしょうね。

後日、答案返却の際にも 何か言われるんじゃないかとビクビクしましたが、先生は何も言わずに返してくれました。

気づかないフリをするスキルは、あなたが思ってるよりも、大きく人を救います！

忘れてたけど、これからまた見習わなくては！！

このことが原因で…って訳じゃないですけど、数学に対する苦手意識はその後も消えることはありませんでした。ε=(´ο`*)))ﾊｱｰ

教訓：テスト用紙には自分の名前を書きましょう！

以上が 私の初めてのお題記事です。

いかが？笑

 その他いろんな方がお題に投稿された記事は、次のページで一覧できるとのこと。

http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/odai/entries

はてなブロガのみなさんが どんな記事を書いてるのか？気になる方はご覧下さいね。

「今週のお題」っていうカテゴリも作ってみたので、書けそうなお題があったらまた挑戦してみます。

それではまた、ごきげんよう！

Ａｒｅｍｏ Ｃｏｒｅｍｏ

もねこ